03/07/01 06:42
>>333
この鉄砲は誰が伝えたのか。ポルトガル人というのは怪しいと考えられている。
鉄砲伝来の63年後の慶長11(1606)年に禅僧の南浦文之{なんぽぶんし}が書いた『鉄炮記』には、
ポルトガルのガルバル著『世界発見記』に牟良叔舎、喜利志多陀孟太(フランシスコ=ゼイモト、
アントニオ=ダ=モタ)が1542年にはじめて日本を「発見」したと書かれている。
しかし更に読むと、五峰{ごほう}という中国人が乗っており、漢字を使って日本人と筆談したとある。
五峰は明の儒生と書かれているが、『明史』や『朝鮮史』を見ると倭寇の首領王直{おうちょく}のことである。
ということは、鉄砲を伝えたのは、(後期)倭寇ということにもなる。
宇多川武久氏著『鉄炮伝来』(中公新書)では、本当に鉄砲を伝えたのはポルトガル人か?という素朴な疑
問を持った著者が、日本全国に伝わる初期火縄銃を集めてその傾向を調べてみると、ほぼすべて東南アジア型であることが明らかとなり、ポルトガル型のものは含まれていないことがわかった。
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