03/12/17 23:56 EdyRTokA
亀裂が入り始めるとその表面は風化や侵食を受けやすく
もろくなる。岩を削る生物はその部分を好んで穴を掘る。
こうしてできたのがこの「クサビ跡」だ。
その生物は主にウニ。ウニは体の下にクチバシ状の口が
ついており、これで岩を削って表面についた藻を食べる。
1匹のウニが短期間でどんどん掘り進むわけではなく、
長い時間をかけて穴が大きく、また深くなっていくのだ。
第三文明社2000 p.73に、石膏で型どりした穴の形状の
図版がある。
上から見ると「カドの取れた長方形~楕円形」、断面は
「浅いU字型」の凹み。底は丸っこく、クサビ跡なら必ず
あるはずの「V字型」の凹みはいっさいない。どう見ても
クサビ跡ではない。