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【提督の決断 あらすじ ①】
第一次大戦後に世界中を襲った世界的経済恐慌は、資源を持たぬ国
大日本帝国の土台をゆるがした。
自国民の安全保障と生活圏を確保するため、大日本帝国は
資源豊かな中国大陸に傀儡国満州国を立てることで解決の糸口を
見出そうとした。
しかしながら、こういった行為は、同じく中国を莫大な経済市場と
見ていた欧米列強にとっても看過し得ない侵略行為と見なされた。
ここでかかる行為を許しては、《世界秩序》が根底から覆されてしまう・・・
国際連盟の満州国否認と、それに続く日本の国際連盟脱退、そして
ヨーロッパの『持たざる国』であったドイツ、イタリアとの三国軍事同盟は
世界の国家を、持てる国(米、英など)と持たざる国(日、独、伊など)に
分け隔ててしまい、相互の不理解の結果、世界はふたたび世界大戦への
道を歩みつつあった。
ドイツはすでにポーランド、フランスを席捲、世界帝国イギリスもドイツの
猛攻の前に風前の灯火と言えた。さらにドイツは巨大な共産国家、
赤い帝国、ソヴィエトにも牙をむいた・・・
そして、極東アジアにおいても、生活圏、経済圏の確保というお題目を
掲げた大国同士の利害の行き違いが、平和的外交交渉という手段では
もはや解決されないところまで来ていた・・・