03/03/21 02:07
戦争は人間の本性に根ざす問題だ。
人間はいつも誰かを支配したいという欲望がある。
卑近な例でいえば、それは子供であったり、恋人や友人であったりする。
人間の集団ができるとそこに必ず中心的な人物が現れる。
好むと好まざるとに関係なく自然と組織が誕生するのだ。
そこに悪や善といった理屈はない。
やがて支配権をめぐって争いが起こる。
ある時は選挙で、ある時は法律で、ある時は銃で、決着をつけなければ気が済まないのだ。
そして人間も生き物である以上、生物界の掟には逆らえない。弱肉強食。
力ある者だけが支配権を手にできる。
弱者の歴史は存在しない。だから武装するのだ。人も会社も国家も。
知力、財力、武力、権力と少しでも他を支配するのに有効な力はすべてにおいて武器になる。
戦争がない状態が平和なのではない。
支配と欲望のメカニズムにあらがい続け、真の人間性を希求するその所作にこそ平和はある。
ヤクザの因縁に「話せばわかる」と言って殴られた貴方は負けかもしれない。
しかしなお毅然として誇りを失わないならば、貴方は人間として今勝利する。