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知名度上げ自立を 南相馬の食品業者ら自社商品販売
入間市で二十二日始まった市民祭「万燈（まんどう）まつり」会場の物産展に、東日本大震災と原発事故で被災した福島県の業者が出店した。
自社商品を販売するコーナーで、知名度を上げて売り上げ増につなげ、支援に頼らず自立するきっかけにしたい、と意気込んでいる。
物産展は「彩の森入間公園」の一角で行われ、三店舗が生鮮食料品や揚げ物、復興を願うＴシャツなどを販売している。
同県南相馬市の精肉加工販売業「今野畜産」は、自家製メンチカツなど二千五百枚の揚げ物を現地で下ごしらえして搬入。会場で、揚げたての商品を客の注文に応えて出していた。
今野和秀常務（４１）によると、多くの住民が避難したため売り上げが７０％も減り、十五人いる従業員の大半を休職させた。だが「被災者という“肩書”に甘えても復興できない。
こうした機会を少しでも反転攻勢につなげたい」と話した。
まつりは二十三日夕まで。物産展も、商品が売り切れるまで行われる。 （上田融）
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