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【新型インフル】新型インフルエンザワクチンの在庫山積み 近畿で約180万回分
2010.2.3 02:00
昨年10月から接種が始まった新型インフルエンザワクチンが、
流行の沈静化で1月末現在の在庫量が大阪府で約80万回分
になるなど、近畿2府4県で計約180万回分に上ることが2日、
分かった。
政府は2月中旬から輸入ワクチン9900万回分を1126億円で
購入、国内向けに出荷するが、自治体からの注文はわずか
100回分程度にとどまり、膨大な在庫を抱える医療機関や卸業者
から国のワクチン行政に批判も上がっている。
厚生労働省や国立感染症研究所によると、全国の新型インフル
エンザ感染のピークは11月下旬とみられ、1週間での1医療
機関当たりの平均患者数は39・63人。ところが今年1月下旬
には9・03人と、ピーク時の4分の1に減少した。
大阪府では1月25日から一般成人(19~64歳、推定541万人)の
接種が始まったが、接種希望者は1月に入って急減し、1月29日に
国から出荷された41万5千回分が2月上旬に納入されても、「大半
が在庫として残るのでは」(府地域保健感染症課)という。
医療機関の在庫は返品できず、卸業者の在庫も現時点で国の買い
取り措置はない。ある業者は「国の指示で入荷しているのに、何も
フォローしてくれないのか」と不信感を募らせる。
大阪市内の診療所では、受験シーズンを控えた昨年12月に高校生
の保護者から接種希望が相次いだが、優先接種の対象時期が1月
だったため断ったという。この診療所院長(44)は「優先接種のスケ
ジュールにこだわらず、必要な人に接種していればこれほど余らな
かった。政府はワクチンを出し惜しみし過ぎたのでは」と話した。
こうした現状に、厚労省の新型インフルエンザ対策推進本部は「接種が
2回から1回に減ったこともあり数量に余裕ができたが、ワクチン確保
に重点を置いた当初の方針は危機管理上やむを得ない」と説明。今後、
患者数が増加に転じる可能性もあり、「1人でも多く接種してもらいたい」
としている。(一部略)
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