12/03/24 14:25:50.21 F6kkYqo10
>>366
こういう話、知らないの?
大局を読む 長谷川慶太郎著 李白社
米国のシェールガスの埋蔵量は米国の消費量の100年分あるという推計も出ているが、
米国のエネルギー省では、国内の天然ガス生産量に占めるシェールガスは2009年の
16%から2025年には47%に拡大すると予想している。目下、過疎地の大規模なガス田と
して生産が急増しているのがテキサス州からイリノイ州、ペンシルベニア州に広がる地域だ。
・・・・・・・
一方、シェールガスの生産が増えていくなら、発電でも天然ガスの比重を増やして
いけばいいから米国では原発は不要になるのではないかという疑問もあるだろう。
しかし、米国ではこれから原発も増やしていく。
それも出力が一基20万~30万キロワットの小型原発ではなく150万キロワットと
いう大型原発が中心になる。
米国政府は原発の新設を支援するために債務保証枠185億ドルを約3倍に拡大する
予算要求を2012会計年度(2011年10月~2012年9月)で行っている。
福島第1原発の事故は津波によって引き起こされたものだが、津波の心配のない
米国では同じ事故が起こるはずがない。だから、米国の原発推進には福島第1原発の
事故は何も影響していないのである。
もちろん石炭や石油による火力発電も廃れない。要するにそのときに一番安いコストの
燃料を使うというのが市場経済の原則だ。
今、燃料コストが最も安いのは原発であり、次がシェールガスだ。天然ガスの値段は
シェールガスによって3分の1になったと述べたが、原発のコストと肩を並べるには
天然ガスの値段がさらに3分の1下がる必要がある。
今のようなシェールガス生産の勢いが続いていけば、
原発がなくなる日が来るのも 意外に早いかもしれない。
要するに、感情論やイデオロギーではなく、経済合理性に従えということだよ。