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★津和野殺人事件 無期懲役を求刑
去年５月、津和野町で祖父母を殺害したとして殺人の罪に問われている２４歳の男に対し、
検察側は、「あまりに冷酷、執拗で極めて残虐な犯行で、同情や酌量の余地は皆無だ」
として無期懲役を求刑しました。
この事件は、津和野町の無職、有田直樹被告（２４）が、去年５月、津和野町の住宅で同居
していた祖父と祖母の２人を刃物で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われているものです。
松江地方裁判所で開かれた２９日の裁判で、検察側は、「犯行の方法は残虐で、一般人に理解
しがたいように見えるが、被告の潔癖症が引き起こしたもので、精神の異常によるものではない」
と指摘しました。
また、被告が犯行後出雲警察署に出向いたことについては、「出頭してきた段階で、警察は
被告が犯人と疑っていた」として、自首の成立を否定しました。
その上で、「自分の父親を苦しめるために、落ち度のない祖父母を手加減なく殺害したことは、
あまりに冷酷、執拗で極めて残虐な犯行で、同情や酌量の余地は皆無だ」として無期懲役を
求刑しました。
これに対して、弁護側は、「精神的な問題で犯行当時、物事の善悪の判断能力が著しく減退
していたため、限定的な責任能力しかない」とした上で、「犯行後自首していることや、家族に
手紙を書くなど反省もしている」として寛大な判決を求めました。
判決は、来月２２日に言い渡されます。
ＮＨＫニュース
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