17/06/07 09:14:47.79 Wt8CkA3s.net
「世への明かり」
この世で最も高名な魔道士の話だ。
魔道士の死後、彼に密かに想いを寄せていたエスメラルダという名の女は
彼の人生を書に記した。
書は伝説と化したのだが
その内容とは……
その時代、地球は剣の時代であった。
或る赤子が生まれた。
赤子は獅子の面影を宿していた。
子は獅子なので騎士の名を与えられた。
先ずカインと名付けられ、クルスが付け加えられた。
両親はクルスカインを大切に育んだ。
クルスカインは家族と親しく時を過ごした。
その中で、心の沢山の扉に気付いた彼はこう言った。
「知らない喜びは幾つあるのかわからないね」
彼は長じて魔道士と成り、"人生の浸食”を持たらす存在を文書に記し続けた。
そして息を引き取る際、その書にこう記した……
”理解の恩恵を忘れるな…”
私の名はエスメラルダ
全ては現し世に永遠に残しなさい
必ず……