16/07/13 23:33:10.98 DjgE/lQt0.net
2014年5月、実装から8年半の歳月を経て終焉を迎えたWi-Fiサービス
先発ビクトリーバーサスが大量失点、ガンバリオンに対する期待も勢いを見せず惨敗だった
ボイチャに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今年も次回作は絶望的だな」の声
無言でソフトを売り始める人達の中、かつての首位ユーザーゆうがは独りで泣いていた
国内対戦で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチャット民・・・
それを今の代替鯖で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」ゆうがは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、ゆうがははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいDSの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってめくりのトレーニングをしなくちゃな」ゆうがは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、ゆうがはふと気付いた
「あれ・・・?対戦相手がいる・・・?」
国内に飛び出したゆうがが目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりのトランクス3だった
千切れそうなほどにリナリー2が飛び交い、地鳴りのように無限ザ・ワールドが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするゆうがの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ゆうが、相手は■DIOだ、早く行くぞ」声の方に振り返ったゆうがは目を疑った
「あ・・・あどるふぉいさん?」 「なんだアゴ、馴れ合いでもしてたのか?」
「ク・・・crossさん?」 「なんだゆうが、かってにcrossを空中ステダ背後取りしやがって」
「おともだちごっこキモ・・・」 ゆうがは半分パニックになりながらフレンド一覧を見上げた
1番:ベジぐんだんNo01 2番:もっつぁん 3番:ヨッシーz 4番:マシリトのほうへ 5番:ペセタ 6番:内川 7番:ミキちゃん(^^)® 8番:ぺレール 9番:にじのむこうがわへ
暫時、唖然としていたゆうがだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「狩れる・・・狩れるんだ!」
ぱちからフランキーを受け取り、暗黒武術会会場へ全力疾走するゆうが、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、死体攻撃されているゆうがが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った