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【イアン・グリムウッド】碧の軌跡
国際的に活動している有能な弁護士であり、クロスベル自治州法だけでなく様々な国家の法律に精通しているやたらと恰幅の良い髭面の男性
間違いなく善良な人物である前作の零の軌跡の序盤から主人公ロイドをサポートし続けてくれた眼鏡のいい人である
が、実は兄であるガイ・バニングスを射殺した真犯人である
というのも彼は因果律を操作するどころか過去と未来に介入して歴史を改変する能力を持った零の至宝を、ロイド達が可愛がっているキーアを利用してコントロールするという恐ろしい計画の主犯格だからである
が、なんで一介の弁護士がそんな大それた事をしたのかというと彼やロイド達の住まうクロスベル自治州は大国であるエレボニア帝国(ドイツとイギリスの混ぜ物)とカルバード共和国(中国とフランスの混ぜ物)の間に挟まれて常に圧迫・搾取され続け
常に対立している帝国と共和国が暗闘を続け、その舞台がクロスベルだからである
そして、その暗闘によって犠牲者がかなりの数出ておりイアン弁護士の家族はその犠牲者であり犯人を検挙する事さえ叶わなかったからである
クロスベルだけがこんな酷い目に遭うなら歴史を改変して帝国と共和国の二国を徹底的に弱体化させて、クロスベルを平和にする事も叶うはずだと時空を改変する能力を持つキーアと魔改造したアーティファクトである零の至宝を使って計画を遂行する
が、イアン弁護士は憎悪の念に駆られながらもずっと弁護士を続ける程には善人なので倫理観は持ち合わせており
弁護士として長年培った正義感と理性と知性で、周囲の人間の意見を取り入れつつ零の至宝の運用を宣言するのだが……
「でも結局、そうやって失敗を無かったことにし続けた先に正しい未来があるとは思えないしそうやって人間から可能性を奪い続けたらいずれ来るのは破滅では?」
と、正論を突き出されて彼は自らの計画に未来がない事を知り断念することになった
なお、キーアは劇中で歴史を何度か改変しているようだが
「これが一番まともな歴史かも」とボヤいており、歴史改変にも限界があるらしく
帝国と共和国を衰退させてクロスベルを超大国にする事も理論上可能、というのはやはり机上の空論に過ぎないようだ