18/01/10 22:10:04.85 Qf0Q11c1.net
「そう、そうよ。そんでオレ様が、イベントのどさくさに運営のポカしたバグデータと、デザイナ―気取りの馬鹿を詐欺って手に入れたタイルを使ってイベントの裏ルートを演出。
お前達を誘導し、このクソダンジョンの過疎サーバーにつなげさせた。ここはいいぜ、改造魔法(チート)使っても運営様にバレねぇからなぁ!?」
オーエンの手に黒い光が宿る。
その瞬間、世界が重くなる。重力的な意味じゃない、これは、スーパーコンピュータアインシュタインの処理が、このサーバー内の総情報量に追いつかなくなっている。
「どうだ? 荒廃都市のボス、ベルガーのダークマターを元に作った、オレ様だけの改造魔法。この球にゃ、架空のPLデータ5000人分が詰まってる。ダメージソースはないが……直撃すれば、お前のデーターはバラバラになるぜ、晴れてデリートだ」
オーエンの底なしの悪意。
人は、どこまで悪辣になれるのか。
「お前……正気かよ……」
「ハハハハハ! たかがゲームじゃねぇか! 楽しもうぜ、おい、盛り上がってきたかな!?」
「俺は、お前が初心者PLとして接触してくるまで、お前を知らなかった。何故、恨みも何もなくこんなことができる?」
「わっかんねぇな、赤の他人が相手だからこんなことができるんだろ! お友達がムカツクからってこんな事したら頭おかしいだろ。お前、馬鹿ぁ?」