12/02/25 02:39:02.49
卿には複数の論点を自分自身意識せずに混同して語ってしまう癖があるようだ。
議論したくば、まずその悪癖を改めるべきだな。
①作中に流れる価値観として、ヤンもカイザーも作者も暗殺という行為をひどく嫌っている。
作中でヤン暗殺が非難されているのはそのためだろう。
暗殺の是非については意見が割れるところかと思うが、結局は提督である主人公らの美学の問題だろうな。
読者としても、知略を競い合う世界観の中で、陰湿かつ知的とは言いがたい、暗殺という手段で主要キャラを
殺してしまうという地球教徒らのやり口は美しくないように見えてしまう。
まあ、俺は暗殺というのは、単純に運任せの要素が強すぎ、しかもことが露見した時のリスクがでかすぎる手段だから
政局、戦局を動かす手段としては稚拙すぎると思っているが。
運任せの策をたまたま当てた地球教徒らをあまり賞賛する気にはなれない。
ましてや運を掴んだ後にそれを活かすこともできず、何一つ業績らしきものを残さなかったとあってはね。
②①とは別にテロ行為が作中で嫌われる理由は明確で、>>362氏がすでに語っている通り。
地球史時代においては、それはある種の理想論で古代から近代にいたるまで戦争には無辜の民の犠牲がつきものだったわけだけど、
銀英伝時代は軍人以外誰もいないような宇宙空間で艦隊戦がデフォなわけだ。
一方、この時代のテロというのは敵の重要な有人施設、象徴的な街等を狙うものと推測できるからね。
銀英伝時代において、よりいっそう民間人の殺害が非難され、テロを厭う価値観が形成されるのはごく自然なことと思われるよ。
もっとも上が無茶な補給計画を考えると、占領地の住民も軍人さんといっしょにわりを食ってしまうのはこの時代も同じようだけどねw