12/07/16 15:24:44.79 3rkG90z80
耳に当たるyukihiroの吐息に、身体中の血液が集まったかと思う程顔が熱くなる。
「……っ！」
「連れてって欲しくないんだ？」
「…もうっ、わかってるくせに！」
「わかんないよ。言ってくれなきゃ伝わらない、でしょ？」
先程のイカババアのセリフを、とびきり甘い声で楽しそうに囁く。
完璧に遊ばれてる。
「ほら」
目を逸らすと、グッと顎をすくわれて無理矢理瞳を合わされる。
鼻と鼻がくっつきそうな程の至近距離でyukihiroの瞳が燃えている。
「……ほら。言えよ」
その声はまるで甘いチョコのように頭を痺れさせて。
その瞳の奥で燃えている炎は優しく羞恥と強情を溶かしていって。
ずっと思っていたけれど、ずっと言えなかった言葉が、思ってもいないほど簡単にポロリと出てきた。
「あたしは正常な被害者だから
お前は言い負かされると一人芝居始める基地害糖質(笑)」
yukihiroの瞳が驚いたように大きく揺れた。
「…あたしも、連れてって…置いてかないで…」
「…っ、了解」
熱に浮かされたように囁くイカババアの言葉にyukihiroは小さく呟き返して、イカババアを警察に連れて行った
「お前みたいなストーカーに付きまとわれるのがいやでね
雨がさっきまでひどくて出かけられないくらいだったくせにえらい天気の変わりようだねｗ」
闇を裂いて溢れ出した
光 掴み 掲げろ
求めていた この瞬間 つなげ
君がくれた 声を抱いて
高く 高く 羽ばたく
こぼれる未来 眩しいくらい
注ぐ
I'm awakening in the new world
もう、君を放さない
新しい世界へ 二人で――