【論説】福島香織氏「韓流抗議デモに思う、日中韓のソフトパワー外交の実力…優れたコンテンツはあっても、戦略的に生かせていない日本」at WILDPLUS
【論説】福島香織氏「韓流抗議デモに思う、日中韓のソフトパワー外交の実力…優れたコンテンツはあっても、戦略的に生かせていない日本」 - 暇つぶし2ch1:もろきみφ ★
11/08/27 23:47:53.46
 フジテレビが意図的に「韓流」番組を多く流し、偏重がひどいとした抗議デモが21日、フジテレビ本社がある東京・お台場であった。
6000~8000人ほど集まったという。8月7日にも2500人規模のデモがあった。

 私はあまりテレビを見ない方で、フジテレビがそんなにK-POPや韓国スターばかりを持ち上げているとは気に留めなかったが、デモが
起きると言うことは、そう感じている人がやはり少なからずいるということだろう。

 もっとも、フジテレビの方は、この程度のデモは歯牙にもかけていないらしく、抗議文書の受け取りも拒否している。大多数の日本人
はやはり、韓流好きで、フジテレビを支持してくれるという自信があるのかもしれない。ちなみに、私の親友の母君も韓流ドラマ好きで、
今日は韓流ドラマがあるから、という理由で、友人の誘いを断ったり、用事を早く切り上げて帰ったりすることもあるという。韓流ブーム
を最初に巻き起こしたのはNHKのBS2で放送された韓国ドラマ「冬のソナタ」だが、その時以来の韓流ファンという。

■「冬のソナタ」ブームの効用

 このNHKによる最初の韓流ブーム(2003年)の時、私は北京駐在記者だった。当時、北京のメディア研究者やメディア業界人たち
が異口同音に主張したのは、「韓国がやったことを中国もできないか」ということだった。というのも、中国から見れば、あの韓流ブームは
「パブリック・ディプロマシー(公共外交)戦略」の見事な成功例だからである。
(中略)
 パブリック・ディプロマシーというのは文字通り、外交機関ではなく、パブリックのメディアや民間の機関、産業などを駆使して、文化・
情報発信、留学などの教育、観光などの市民交流を通じて、直接相手外国市民に接触し、自国のプラスイメージを植え付け、
相手外国市民の考え方を自国に有利なように変え、その世論の力を借りて相手政府の外交政策を考えさせてゆく手法である。
最近では「ソフトパワー外交」とも言われている。

 元は社会主義国のプロパガンダ(政治宣伝)に対抗し、共産圏の民主化を推進するものとして、米国でかなり研究の歴史があると
聞いている。誤解を恐れずにいえば、非常に洗練された“洗脳”と言っていいだろう。

 日本人が、原爆を落とした米国に対して「自由と民主の国」というイメージを持ち、かくも親近感を持っているのも、戦後のアメリカの
「パブリック・ディプロマシー」効果と言っていいだろう。戦後の文化も何もかも焼け野原になった日本に、豊かで自由なアメリカのイメージ
を大量に送りこんだ。
(中略)
■「日本はばかだね」

 こんな風に、米国も、中国も、パブリック・ディプロマシー戦略の研究を重ねているのだから、韓国も当然、研究しているだろう。
2003年末から爆発的に起きた日本の韓流ブームは、偶然の産物だったかもしれないが、韓国が中国で起こした韓流ブームはかなり
戦略的だ。中国の某テレビ局関係者がこんなことを言っていた。

 「韓国政府は中国における、韓国産コンテンツの契約外放送、違法コピーなど、すべて黙認してくれている。それは知的財産権
侵害による経済損失以上に、中国で韓流ブームを起こすことのメリットがはるかに大きいと認めているからだ。中国人の対韓国人
感情を好転させ、市場が韓国を選ぶように仕向ければ、テレビ用コンテンツだけでなく、韓国製品も売れるし、韓国企業の海外進出
もスムーズにいき、最終的には対中外交もやりやすくなる」

 「日本は反対に、大局的な利益、国家としての利益よりも、企業レベルの知的財産権保護ばかりを気にして、契約条件は
厳しいし、コンテンツ使用料も高い。日本のドラマ1本買う金で韓国ドラマが3本買える。日本を優れたコンテンツを持っていても
戦略的に生かし切れていない」

 そして、こう締めくくった。

 「日本はばかだね」

(以下略。全文はソース元でどうぞ)
ソース(日経ビジネスオンライン、福島香織氏) URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)


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