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アメリカを訪問している韓国のイ・ミョンバク大統領は、アメリカの上下両院が
１２日にも承認する見通しのＦＴＡ＝自由貿易協定について、「雇用の創出に
つながるものだ」と述べ、今後、韓国での国会承認に向け、野党に対する働きかけを
強める考えを示しました。
ワシントンを訪れている韓国のイ・ミョンバク大統領は、１２日、米韓両国の経済人を
前に演説しました。この中で、アメリカの上下両院が１２日にも承認する見通しの
米韓ＦＴＡについて、「雇用の創出につながるもので、企業だけでなく、国民の利益に
かなうものだ」と述べ、ＦＴＡによって海外から韓国への投資が増え、多くの雇用が
生まれると強調しました。
韓国では、ウォン安などの影響で、サムスン電子やヒョンデ自動車などの財閥企業が
輸出を増やして業績が好調なのに対し、一般の国民は物価高と高い失業率に直面し、
貧富の格差が新たな問題として浮上しています。
米韓のＦＴＡについても、野党の民主党は、関税の撤廃などにより、大企業だけが
利益を享受することになるなどとして、国会での承認に反対する考えを示しており、
大統領の今回の発言は、一般の国民にもメリットがあることを強調することで、
野党に対して理解を求めるねらいがあったとみられます。
◎URLﾘﾝｸ(www3.nhk.or.jp)
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