08/08/19 22:25:44 iAMx8TSb0
今後の野球界のことに思いを馳せると興味深く、また興味尽きぬスレなので参加させて頂きます。
近畿人さんの熱い思いを読ませて頂き、このテーマはある意味これからの高校野球を語るとき、
避けては通れないようにも感じました。
まず、最初に私の立場を明確にすると、”高嶋野球=智弁和歌山野球”に問題有りという認識です。
その要因の一つは言うまでもなく、スレのタイトルにあるように、”何故プロで通用する”野球を教えて
やれないのか、という事実にあります。しかし、私自身はそれ以上に、高嶋さんの”一学年10人が限界”
とする姿勢に疑問を感じています。高校野球の監督たるもの、野球人である前に、まずは教育者であって
欲しいと常々感じているので違和感を覚えてしまうのです。ただ、この点はここのスレのテーマとは直接的には
関係ないので一端置くことにします。
同情的に申し上げるなら、プロで通用する選手を育てられないという事実は、何も高嶋さんに限った話ではなく、
他地域の名門チームにも見受けられる現象です。例えば常総木内、帝京前田、明徳馬淵にもそれは言えますよね。
敢えて結論を急ぐと、四人に共通するのは技術的なノウハウの無さと、本来それを補完すべきである信頼の
おけるブレーン的存在の欠落が上げられるのではないでしょうか?
四人とも情熱に溢れたとても良い方なのですが、少し頑固なところがあり、他人に任せるのが苦手なように
お見受けしております。その中でも高嶋さんは特に人任せが苦手な方ではないですか・・・・?一学年10人が
限界というのも、そこに起因していると私は感じています。また、後継者が上手い具合に育たないのもこの四人の
共通項では・・・・?
あくまで私見ですが、高嶋さんも勇退後、二三年で現場復活なんてのがあるように思えたりします。
ただ、このスレの存在が示すように、智弁和歌山のみが特にその点をクローズアップされてしまうのは、
近年の甲子園での飛び抜けた輝かしい実績と、それに対してあまりにもコントラスト際立つOB達の
伸び悩み(ちょっと大袈裟)のせいなのかもしれませんね・・・・。
更に付け加えるならば、智弁和歌山が先に挙げた他に類をみない超少数精鋭(一学年10人限定)エリート野球教育を
貫いており、それがいかにもいびつに世間には映り、しかし甲子園では常にそれが結果に結びついている、
という揺るがしがたい圧倒的な実績をもって目にものを見せる形で突きつけられ、そういうのってどこかで
破綻するだろう、という一般的な通念が高嶋野球に対して懐疑的な姿勢を取らせるのではないでしょうか。
高嶋智弁和歌山の存在は、今年も夏の風物詩のようにその仕様通り甲子園初戦敗退を決めてくれた森士
浦和学院同様、これからも目が離せませんね。