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情報通信研究機構は16日、06年12月以来約4年ぶりとなる巨大な太陽フレア(太陽で起きる爆発現象)を観測したと発表した。
同機構は、ここ数年静かだった太陽活動が再び活発化したとみて、
今後数年間にわたって放送通信衛星や漁業無線などに障害が起きやすくなると警告している。
巨大なフレアは15日午前10時44分、平磯太陽観測施設(茨城県ひたちなか市)の望遠鏡で観測された。
太陽が放出した高エネルギー粒子が地球に到来し、本格的な影響が及ぶのは17~18日ごろとみられる。
地磁気が乱れる「磁気嵐」で衛星にトラブルが生じたり、GPS(全地球測位システム)の精度が一時的に落ちる可能性もあるという。
太陽は約11年周期で活動が活発になるとされ、08年1月ごろ活動期に転じたとみられていたが、従来の活動期より静かな状態が続いていた。
過去には地球観測衛星「みどり2」や火星探査機「のぞみ」もフレアの影響で電源系統が故障し、それぞれ観測や探査に失敗していた。【山田大輔】
毎日新聞 2011年2月16日 18時54分
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