23/08/16 01:51:21.12 .net
ほいこっちは有名なの。タイジ視点っぺ。
「ボイスレス・スクリーミング」は、YOSHIKIが体調を崩したために
身動きでずにいた休みの間に作った。予想以上に苦労した。
TOSHIと2人で考え始めた曲
レコーディングを前にしたある時TOSHIが俺に相談を持ちかけてきた。
「ここはこういうふうに思うんだけど、TAIJIだったらどうする?」
TOSHIらしい質問だが、それに対し、俺は、
「TAIJIだったらどう思うっていう曲を唄うな!」と突き放すように言った。
本当はそういう曲があってもいいことはわかっていたが、
それだとTOSHIの存在がなくなってしまうと思ったのだ。
俺に突き放されたTOSHIは、ひどく悩んでいた。
根が真面目だから、どうやって唄っていいのかを真剣に考えていたのだろう。
「ボイスレス・スクリーミング」はそれほどまでに俺たち2人の魂を込めた曲なのだ。
なぜTOSHIが、こんなにもこの曲に入り込んだかというと、自らの葛藤を歌詞に込めたからなのだ。
ちょうどその頃、TOSHIは一時的に声が出なくなっていた。
声の出ないボーカルなど、必要あるわけがない。
その時に感じた辛さや苦しみが、悲しみとなって唄に表れたのだった。
俺たちは泣きながらレコーディングをした。自然に涙が溢れてきた。
TOSHIは多分、この時初めて、自らの魂を感じながら唄ったことと思う。
おそらくもう二度と現れることはないとさえ思う「ボイスレス・スクリーミング」
この歌はまさに、「TOSHIの人生そのものを唄っている」と言っても過言ではない。
(「Xの生と死」TAIJI著から)