14/11/09 21:03:19.10 .net
朝がきて、目が覚めたら。
エルヴィンさんに膝枕されていた。
置かれている状況を理解出来ずにいると、執務室の扉からトントンと叩く音がする。
「入れ」
体制そのままに団長の口から入室を許可する言葉が出る。まだ半分寝惚けている私は彼の膝枕から起きることすら出来ていない。
なんの理解もせぬまま開く扉を見るとリヴァイ兵士長が立っていた。
「………おい。昨夜は俺に貴族共の相手をさせておいてお前は呑気に女と逢瀬を楽しんでたのか。てめぇ…」
「……悪かったよ。リヴァイ。お詫びに休暇をやろう。今日明日と好きに休暇を過ごすといい。今夜と明日にある定期集会にも参加しなくていい。……これでどうだ。不服はあるか?」
「…………いいだろう。これで貸し借り無しだ。………おい、女。………面倒癖ぇ男に好かれたな。この男絶倫でそれで別れた女は数知れず…」
「おい…リヴァイ。……休暇を取消してもいいんだぞ」
にやにやと笑いながら無言で去っていく兵士長を見つめながら、彼が去った扉の閉まる音を聞いて漸く目が覚めた。
思わず飛び起きようとするが大きいな彼の手によってそれはやんわり阻止された。