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「実地訓練で人材育成」が裏目に、スバルが25万台リコールへ①(IT MONOist)
2017年10月30日 06時00分
monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1710/30/news031.html
SUBARU(スバル)は2017年10月27日、東京都内で会見を開き、国内工場の
完成検査に関する社内調査の結果について発表した。
日産自動車の完成検査不正を受けて国土交通省は、自動車メーカー各社に
同様の事案がないか確認を要求。それに従ってスバルが社内調査を実施し
た結果、群馬製作所の本工場と矢島工場の合計3ラインにおいて、本来の
規定とは異なる状況で完成検査が行われていた。
スバルは国土交通省に対し「完成検査員が完成検査を行う」とする完成
検査要領を届け出ている。一方で、完成検査要領に付属して定めた業務規
定では「完成検査員で登用するには、完成検査ラインで一定期間の現場経
験を積むことが条件」とした。そのため完成検査要領と業務規定が矛盾し
た状態になっており、登用前の作業員が完成検査に携わることも明文化さ
れていなかった。
スバルでは、完成検査員として登用する人材を、実務訓練を通して教育する
ことを重視していた。まずは、現場管理者(係長)の認定を得られるまで、
担当する検査工程に必要な教育と訓練を受けて要求される知識と技能を習得
する。その後、監督者(班長)から指名を受けて初めて完成検査ラインに立
つことができる。この段階ではまだ完成検査員としての登用は受けていない。