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分裂山口組で双方が「3つの和解案」を模索し始めた
2016.09.12
山口組の組員であって、今の分裂・対立状態が正常だと考える者はごく少数だろう。どちらの派に属していようと、組員の多くは一刻も早く両派が和解し、再統合してほしいと願っている。抗争含みの現状では日常のシノギもままならないからだ。
和解と再統合の条件だが、神戸山口組の織田絆誠若頭代行がこの５月、６代目山口組の高木康男若頭補佐に提示したのは次の２案である。
①司忍組長を山口組総裁にして井上邦雄組長を７代目山口組組長に据える。
②司忍組長を６代目山口組組長のまま、井上邦雄組長を人事を含めた全権を委ねた山口組の若頭に据える。
このうち②案は、６代目山口組として①案はのみにくいだろうからと用意した本命の案である。
５月１５日、高木若頭補佐が織田若頭代行に電話で伝えた「親分（司組長）は分かったと言ってくれました」という言葉が事実なら、司組長は②案は了承したと読める。
では、②案を実行するには司組長は何をしなければならないのか。まず、現在、東京・府中刑務所で服役中の高山清司若頭を解任・除籍しなければならない。１つの団体に２人の若頭はいらないからだ。