16/05/02 19:55:13.22 0.net
>>729
それは、朝比奈 秀雄が三つ目の都市伝説の力を解放させたのと、ほぼ、同時だった
その雑居ビルを中心に、結界が展開されていく
結界は、一瞬にして学校町全体を、包み込んだ
「結界設置、完了しました。少なくとも一般人は、あのドラゴンの存在を認識しないですみます」
「……間に合ったか」
ふぅ、とため息をつく、黒服S
意識を取り戻した黒服Cから情報を読み取り、朝比奈 秀雄の三つ目の都市伝説の招待を知った彼は、事情を説明し、一般人がそれを認識しない為の結界を発動させるよう、申請したのだ
…間に合って、良かった
「これぇ…ドラゴン、ですよね?」
目の前の画面に映し出される存在…朝比奈 秀雄が三つ目の都市伝説の力を解放させた姿を見て、そう呟く紗江良
あぁ、とSは頷いた
「東洋の龍ではなく、西洋の竜……悪の代名詞ともされる、ドラゴンだな……それも、「黄金伝説」のドラゴンと複数契約しているようだ」
「……「黄金伝説」?」
「「聖人伝」とも言うな。あれには、聖人に倒されたドラゴンの話が多数書かれている……朝比奈 秀雄は、その「聖人伝」に書かれたドラゴン数匹と契約しているようだ」
「……つまり……正確には、三重契約以上の、多数契約…?」
「そう言う事になるな」
Sが、Cから読み取った情報
それは、彼女が「恐怖のナポリタン」の能力で何時の間にか知ってしまっていた、朝比奈 秀雄がドラゴンと契約した時の様子
朝比奈の前方に、複数のドラゴン達が群がっていて…朝比奈が、その全てと契約し、耐え抜いた姿
ドラゴンだけで、少なくとも6匹の都市伝説と、朝比奈は多重契約を結んでいる事となる
「それって、人間が耐えられるんですかぁ?」
紗江良の疑問ももっともだ