16/05/02 19:54:30.25 0.net
>>726
「組織」所属の契約者
量産型の黒服が担当としてついていたはずなのだが、大半の面倒を「先生」ことH-No.1…ハンニバル・ヘースティングスに見られていた
本来の自分の担当が、ハンニバルによって実験体にされたあげく、廃棄処分された事を彼方は知らない
穀雨 吉静の、本当の兄である
彼は、「アルプ」と「ザントマン」と言う、ドイツの都市伝説の多重契約者である
アルプは夢魔の一種で、吸血鬼的性格も持つといわれる存在
猫や鳥など様々な動物に化け、長い舌を伸ばしたり霧や蛇に変身して睡眠中の人の口から体内に侵入・酷い苦痛を与えると言われる
また、体を透明にする帽子を被っており、透明な姿で出現する事もある(ただし、帽子を奪われると透明になれない)
彼方はアルプとの契約により、眠った相手の胸元に乗ることで他人に悪夢を見せたり、相手の夢の中に意識を侵入させる事ができる
今回、上田に使っている能力はそれ
全ては悪夢の中の出来事でしかなく、事務所は全く壊れていません
ザントマンは、眠りをもたらす妖精の一種
老人の姿をし、魔法の砂を詰めた袋を背負ってやってくる
この袋から取り出した砂を降りかけられると、どんな人間でも眠くなり、うとうとしてしまうと言う
彼方はザントマンとの契約により、相手を眠らせる砂を瞬時に生成する事ができる
一瞬、上田が感じた眩暈は、彼方がこっそりと砂を生成し、それが空間に撒き散らされたせい(すなわち、その瞬間に上田は眠ってしまっている)
どちらも眠りに関する都市伝説であり、眠りからさめられると無力である
よって、上田が目覚めた場合、彼方はH-No.1仕込みの剣技で戦ってくる
致死量まで投与された身体能力強化剤によって、彼方は人間の限界を超えた身体能力で戦う事ができる
また、アルプの能力である「透明になる帽子」を被った状態なので、透明になって襲い掛かってくるかもしれない