16/05/01 22:13:09.75 0.net
>>648
「成る程、『組織』はとても巨大なのですね?
僕一人では何も出来ない、と。」
「それと彼らも悪い人間ばかりではありません。
この町の治安を守ることもしていますし……、本当に邪悪なのは一部ですよ。」
「そうですか、それならそいつらだけでもぶっ潰します。
今の僕では力が不足していると思われますので手伝ってください。
私が貴方のスポンサーならばそれくらい訳無いでしょう?」
「え、まあその辺りについてはやぶさかではないですが……。
今は私の計画との関係で時期尚早と……!」
スパァン!
サンジェルマンと呼ばれた男性の帽子だけが真上から二つに割れる。
「そうだ、これは貴方から貰った都市伝説。
『蜻蛉切』ですね、妖刀としての性質を応用して、人体を乗っ取らせることが出来る。
あえて自分の身体も乗っ取らせて、剣術の心得が無い私でも達人並みの動きが出来るようになる。
ああ、バイオレンスなシーンは目に毒なので、穀雨ちゃん?でしたっけ。
彼女にはもう眠って貰いました。
これが確か『ハーメルンの笛吹き』の能力だ。
子供と小動物を自在に操れる。
そうだ、茜さん、貴方は都市伝説『赤い部屋』だ。
良いぞ良いぞ、記憶が戻ってきた。
さて本題に戻りましょうか、『貴方は自分のエゴの為に』
『いたいけな子供を実験台にする組織を』『放っておくというのですか?』」
だとしたら、こいつは悪人だ。