08/02/16 15:11:55
映画会社や小売業者の離脱を受けて、
東芝は向こう数週間のうちにHD DVDフォーマットから撤退するとみられている。(ロイター)
高精細DVDフォーマット戦争は、1つのフォーマットの「死の観察」に変わった。
東芝は向こう数週間のうちに、HD DVDフォーマットから撤退するとみられている。
1月初めにWarner Home Videoが5月以降はソニーのBlu-ray Disc規格のみをサポートすると発表して世を驚かせたのに続き、
小売業者の離脱が相次いだのを受けてのことだ。
何も正式な決定はないと、Toshiba America Consumer Productsのマーケティング責任者ジョディ・サリー氏は主張している。
「技術的な進歩に基づき、当社のプレーヤーの価値と一貫した品質を考えると、
当社は引き続き、HD DVDが消費者にとって最高のフォーマットだと確信している」
だが同氏は、何かが検討中であることをほのめかした。
「過去1カ月間の市場の動きを鑑み、特に最近のHD DVDプレーヤーの値下げに照らして、
東芝は市場の影響と消費者への価値命題を今後も研究していく」
Warnerの発表の直後、
HD DVD North America Promotional GroupはInternational CESでのプレゼンテーションをキャンセルした。
NPD Groupが集計したデータでは、翌週に販売されたハードのうち、Blu-rayが93%を占めていた。
東芝はその後、1月15日からHD DVDプレーヤーの価格を半額にまで引き下げて反撃した。
だが望んでいた売り上げ増は実現しなかった。
NPD Groupが集計した1月26日までの1週間の小売りPOSデータでは、
65%対28%でまだBlu-rayプレーヤーが大きな差を付けていた。
DVDソフトの売り上げも減少している。
Nielsen VideoScan First Alertの最新データによると、
2月10日までの1週間に最も売れたBlu-ray作品はソニーの「Across the Universe」で、
その週に最も売れたHD DVD作品であるUniversalの「Elizabeth: The Golden Age」の3倍以上売れた。
Blu-ray作品はその週に販売された高精細ディスクの81%を占め、HD DVDの割合は19%だった。
東芝は値下げしたHD DVDプレーヤーを、ハイデフ愛好家だけでなく、標準的なDVD視聴者にも売り込んできた。
広告では、新しいプレーヤーではDVDももっときれいに見えるとうたっている。
同社は最後の努力として、スーパーボウル中に広告を出した―30秒のテレビCMで、270万ドルをかけたと伝えられている。
ソース:ITmedia News
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