14/11/12 18:48:15.73 RSriZelz0
エレジィ/幸せを謳う詩/あさき
流れていく弔い灯は風を凪き
空へ消えた
貴方がたてた
赤色の鯉ノボリが空を泳ぐたび
涙霞途切れぬ糸
外灯に群がる霧雨は無始礦却
水面に乗せてひとひらふたひら
わたしあなたわたしあなた・・・途切れた色
あの人が好きだったボンボリに赤い灯をともしつづけ
お化粧をする
笑いかたも忘れた・・さよなら
待てども待てども帰るはずのない貴方を待つ私は
ひとり・・ひとり・・
二度とは会えぬと思っていた貴方のぬくもりは
私の中で生きていました
触れることのない泡沫貴方はああ・・知らないでしょうけれど
そう・・幸せの終わりに小さな花が咲いていたとして・・
私にとってそれがこの子でした