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青山繁晴の道すがらエッセイ~ 2019-09-12
「ふと頭に浮かぶ。ただし、きっと一度だけです。」
URLリンク(shiaoyama.com)
>たかじんさんが、知られざる苦闘の果てに亡くなったあと、大阪のホテルの大宴会場で民放
テレビ主催の偲ぶ会が開かれました。それを思い出します。
会場の隅っこ、おそらく誰にも見られないだろうところに、ひとり佇んでいると、聞き覚えの
ある声が聞こえてきました。
ただし、ひそひそ声です。
同じテレビ番組にご一緒したこともある大学の先生、そして大新聞の論説委員か編集委員の
ような人です。
どの芸能プロダクションに属せば、有利にテレビ番組に出られるか、ギャラはどこが高いか。
たかじんさん亡きあと、芸能プロダクションやタレント、学者やジャーナリストを含むテレビ
タレントの勢力地図がどう変わるか、それをほんとうに熱心に話し込んでいるのです。
このお二人の居るところも、充分に隅っこなので、まさかそのさらに奥にぼくが居るとは思いも
しなかったのでしょう。
ぼくは別に隠れていたわけではありませぬ。ただ、静かに、たかじんさんを偲びたかっただけ
でした。
それ以上、黙って聴いているのはいやなので、前に進み出て、お二人にちいさく、しかし丁寧に
会釈をして、会場の人混みのなかへ戻っていきました。
そのときのお二人の表情、申し訳ないけど、印象的でした。