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今治・大三島の避難所で住民有志が炊き出し
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避難者にピザを振る舞う住民有志＝８日正午ごろ、今治市上浦町井口
大雨による土砂災害が相次いだ愛媛県今治市大三島の避難所の住民に温かい物を食べてもらおうと、島内の有志が８日、
善意の詰まった島の旬の野菜を使った焼きたてのピザとスープを振る舞い、慣れない生活が続く人の心身を癒やした。
大三島では６日夜、上浦町井口の一部に避難指示が出され、最大約９０人が上浦開発総合センターに避難。自身も同地域に住み、
別の場所でパン店を営む小松洋一さん（３８）が知人やフェイスブック（ＦＢ）で炊き出しを呼び掛けた。「３年前に家族で移住して以降、
地元の方にお世話になっている。何かできることをしたかった」
８日は朝から小松さんら７人がパン店で準備。農家ら２０人近くが次々と訪れ「良かったら使って」と野菜や卵、みかんジュースなどを
持ち寄った。ナスやトマト、ピーマン、ズッキーニのピザと野菜スープ、キュウリの浅漬けを作った。
昼前に同センターを訪れて提供。女性（８０）は「避難生活で疲れており、本当においしくてありがたい」と喜んでいた。ピザ作りを
手伝った住民（４０）＝同町盛＝は「ほんのひとときでもリラックスしていただけたらと思う。こういうときこそ、助け合えれば」と話した。