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当時の日本航空の用語には「オレンジエア」も「ウォーニング・ギア」もない。
福田航空機関士が言っているのは「ボデーギア」である。機長の「ギア見て」
の発言」の後に「オレンジエア」や「ウォーニング・ギア」には意味がない。
ジャンボ機には5つのギアがある。前部のノーズギア、二つの翼にあるウィ
ングキア、そして、胴体にある左右のボディーギアである。機長はこの、5つの
どのギアが異常なのかを航空機関士に問い合わせているのであって、問い合
わせの選択肢は、当然、ノーズギア、左右のウィングキア、そして、左右のボディ
ーギアしかないのである。
新潮文庫 『隠された証言』 日航123便墜落事故 藤田日出男著より
藤田氏は当時の日本航空のパイロットであり、福田航空機関士はボディーをボデー
言う口癖だと語っている。