15/12/28 21:55:55.00 0.net
横浜アリーナ公演ACT-IIへ行ってきた。
まだブログで長文を書ける状況になく、公演に行けるのか先週まで見えなかったが、何とか行く事が出来た。
BABYMETALを好きになって1年、遂に実際のライヴを観られた。
驚きや意外な事は何もなかった。新曲披露も発表の数々も想定の範疇。
しかし今年で最も楽しい時間だった。
いずれ私のインプレッションもまとめて書きたいとは思っている。
取り敢えずは印象的だった事などを。
アリーナDブロックのシートだった。シートとしては最も良いポジションだったかもしれない。しかしやはりステージは遠い。
大型スクリーン・モニタと実際のステージと、結局半々くらいに観ていた気がする。
ギターの低弦は全く聞えず、音響は到底良いとは言えなかったが、予想していたよりは遥かに良かったし音楽として愉しめた。
ヴォーカルは3人共に抜けて聞えていた。
SU-METALの歌声は私にはノーマルに聞えていた。音楽用耳栓は持っていったが使用しなかった。音量は至って普通だったと思うが、ACT-Iと設定は変わっていたかもしれない。
そしてSU-METALの歌声に関してだけは、予想よりも上回っていた。PA越しではあるが、明らかに地声の抜けの良さ、強さがあってこその歌声だった。
歌に関してはほぼ完璧であり、『メギツネ』のいつものところでブレスが足らなくなっただけだ。
もうSU-METALの歌を「巧い」などと軽々に評すべきでなく、押しも押さぬ実力派歌手なのだと認識を改めた。
カンフー的な振りの新曲だけは、YUIMETALとMOAMETALのモーションでまだユニゾンが徹底されていなかったが、
これも新曲ならではの観客の愉しみだろう。他のプログラムが完璧であるのと対照的だった。ここから精度を上げていくのだ。
最も予想を裏切ってくれたのが照明だ。目潰しやストロボは最小限に留め、三人がパフォーマンスをしている最中はきちんと光を当ててくれた。
美術装置も衣装も、「Trilogy」の意匠を徹底して入れ込まれていた。幕張のそれが後付けでとってつけた感に不満を書いたが、もう称賛しか出来ない。
曲として完成された『ラララ』(幕張では事前録音でスキャットだけが流れた)は、恐らく『(We Are) The One』といったタイトルになるのだろうが、
アンコールでは三角四面体のゴンドラに乗って、アリーナ上空を一周した。
この時が最も三人をよく見えた時だった。ステージ上の三人のサイズ感は、遠目ではやはり実感が無かったのだけれど、MOAMETALがこちら側を向いてるのを見て、やはり小さくて細いんだなぁと思った。
アリーナ・シートの真ん中よりやや後方から見る客席は壮観だった。
BABYMETALの曲は皆全てのフレーズを覚えており、面白い程に1万数千人が揃って腕を上げ声を上げる。
『Road of Resistance』のシンガロングは、バンドが音を止めている間も完全にテンポを維持して歌っていた事に感銘を受けた。
やはりこんなライヴはこれまで観たことが無い。メタル/ロックでもアイドルでもなく、BABYMETAL独自な観客が仕上がっている。
アイドル的存在は、ポピュラリティを広げるにつれ、アイドルの主体のみならずファン、オタがどういう仕上がり方をするかという事も、考える必要があると感じた。
私よりも先輩な方々も多く、年齢層は極めて広い。
そしてシートならば、体力に自信が無い様な観客(私)でも充分堪能出来るライヴだ。
BABYMETALは素晴らしいファンを作り上げたと思うし、そのファンも含めてのBABYMETALなのだと思う。