05/05/21 01:04:45
個人的には死神くんの「老人の幸せ」を挙げたい。
もしかしたらタイトル違うかもしれんが、死神くんに関しては名シーン
名台詞の宝庫だったなあ。
特に老人の幸せに出てくるおばあさんの言葉。
名台詞というよりは悲壮的な言葉であったかもしれないけど
挙げずにはいられない
「この安らかな死顔・・・
良かったねおじいちゃん。ようやく生きる苦しみから解放されたんだよ。」
普通死という絶対的な恐怖を乗り越えて生を意識して初めて
人は安堵する言葉を出すのだろうが、その逆で死という現実に直面して
今後老人達が生きていくには改めてつらい時代になることを理解して
おじいちゃんの死を幸福と受け止めたおばあちゃんの姿と台詞は
非常に重く作品が掲げるコンセプトでもある「命の重さ」や「老人社会への警句」なども
意識していたと思う。でもそこまで偏屈に、しかもストレートに作者がメッセージ性を
読者にアピールしてるわけでもない。ただそれとなく自然に読み込ませて
感動させてしまうのは作者の崩した絵柄や死神くんというユーモラスな
キャラがいたからかもしれん。長文スマヌ。