古代の地中海世界at WHIS
古代の地中海世界 - 暇つぶし2ch212:世界@名無史さん
14/04/22 21:22:17.98 0.net
>>199

後期青銅器時代[編集]

(略)

ミケーネにおける宮殿はクレタ島の開放的なものとはちがい、「メガロン」と呼ばれる王の間を中心にしていることから、王への権力集中が進んでいたと考えられている。
テッサリアのイオルコス、ギリシャ中部のオルコメノス(英語版)やテーバイ、アテナイ、アルゴス平野のミケーネ、ティリンス、ミデアなどに小王国が存在していたと考えられ、
その中でもペロポネス南西部のピュロス王国(英語版)については研究が進んでいる[35]。

特にこのピュロス王国ではアメリカ合衆国の学者カール・ブレーゲンが発掘した際に「線文字B」が描かれた粘土板を発見、後にイギリスのアーサー・エヴァンズがこれを解読することに成功することができた。
この線文字Bの解読により、ミケーネ文明の人々がインド=ヨーロッパ語族に属し、さらに王国における日常業務が明らかにされることとなった[36]。

ピュロス王国には合計で16の行政区を持っており、それぞれに長が置かれ、それを王が統括したと考えられている。
そして王の名称が「ワナックス(英語版)」(線文字B: ?????? - wa-na-ka、アナックスとも)[37]と呼ばれていたが、これは神に近い存在というニュアンスが含まれており、これは西アジアからの影響と考えられている。
さらに粘土板には公有地や私有地が存在しており、外国から連れてこられた女奴隷が働き、ポセイドンやポトニア神へ祭祀を行っていたことが記載されている。

これらのことが全てに当てはまるとは言えないが、当時の社会を表していると考えられている[38]。
一方、それまで独自の発展を告げていたクレタ島は崩壊を遂げるが、これはミケーネ文明の人々による侵略が考えられている[# 8]。
このような侵略により、ミケーネ文明は後青銅器時代中ごろから後半までに(後期ヘラディックIIIA期)までに
ギリシャ本土、クレタ島、エーゲ海を覆い尽くし、さらにはシチリアや、キプロスにまで及び、ヒッタイトやエジプト新王国と肩を並べる存在であった[40]。


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