17/11/02 02:35:07.08 CAP_USER.net
韓国と中国は10月31日、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備を機に悪化していた両国関係を改善することで合意したと発表した。これについて中国の専門家らは「中国としては、韓国との関係改善は日本との関係回復より優先順位が高い」と主張している。
31日付の香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、中国外交学院国際関係研究所の周永生教授は同紙とのインタビューで「(安倍晋三首相よりも)文在寅(ムン・ジェイン)大統領のほうが、中国との関係を改善するのは容易だ」とした上で、韓中関係改善の方が優先順位が高いと主張した。
SCMPはまた、韓国のある外交筋が「中国は、東京で開催される韓中日3か国首脳会談が北京での韓中首脳会談より先に開催されれば、文大統領が就任後初めて訪れるアジアの国が(中国ではなく)日本になってしまうことを懸念している」と分析していると報じた。
また、中国人民大の成暁河教授(国際関係学)は「中国政府は、文大統領が日本で別の中国指導者(李克強首相)に会う前に、北京で習近平主席に会うことを望んでいる」として「両者の会談は3か国会談より重要だし、李首相はしょせんナンバー2に過ぎない」と指摘した。
韓中日首脳会談は2008年から毎年持ち回りで開催されてきたが、15年11月にソウルで開催されたのを最後に2年近く行われておらず、日本が次期会談の議長国を務めることになっている。
孔鉉佑・中国外交部部長助理は今月27、28日に日本を訪問し、韓中日首脳会談の年内開催について議論したが、結果は発表されていない。
一方、張レン瑰・中央党校教授は「韓中首脳会談の開催について合意したことは、両国関係が改善に向かっているシグナル」との見方を示した。張教授は「北朝鮮危機が深刻になり、韓中関係の悪化が中国の戦略的安全保障に被害を及ぼしている状況で、韓中双方がこれ以上両国関係を悪化させてはならないということを認識した」と主張した。
韓中両政府は31日、ベトナム・ダナンで11月に開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で韓中首脳会談を行うと発表した。
ムン・イェソン記者
NEWSIS/朝鮮日報日本語版
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