12/03/12 10:10:51.29
東日本大震災から今日でちょうど1年が経過した。少しずつ復興の兆しを見せつつも、原子力
発電所の問題や、ガレキ処理の問題など、まだまだ抱えている問題も多い。今でも30万人以上
の人たちが避難生活を続けている。プロ野球も、昨シーズンは開幕が遅くなるなど、影響を受
けた。
台湾代表を招いて行われた、東日本大震災復興支援試合となる今回の一戦。日本は秋山幸二
監督（ソフトバンク監督）のもと、各チームの中心選手たちが集まった。試合前には、新井貴浩選手
（阪神）の挨拶。「全力でプレーすることで元気にすることができると信じて、全力でプレーします」
と語り、観客席からは多くの拍手が湧いた。
試合は先発の田中将大投手（東北楽天）が先制ホームランを浴びるも、中村剛也・中島裕之の
西武の2選手がタイムリーを放ちすぐに逆転。3回には栗原健太選手（広島）がレフトスタンドへ
2ランホームランを放ち、追加点を挙げる。その後もサムライジャパンは追加点を挙げ9ー2で
快勝した。
日本よりも早く開幕を迎える台湾にとって、この時期は各チーム最終調整をしなければならない
はずである。野球選手だけではなく台湾の方々は日本へ多くの支援を行ってくれている。この
ような中でも復興への支援の一環として日本へ来てくれた台湾代表に敬意を表する。
「野球の底力を見せる」と、東北楽天ゴールデンイーグルスの嶋基宏選手が開幕戦でファンへ
伝えてから1年が経過した。また今月末には新シーズンが始まる。魅力ある野球をまた1年間見
せてほしい。
試合後に台湾代表は選手たちがセカンドベース付近、そしてピッチャーマウンドを囲む形でそれ
ぞれ観客に向けて挨拶を行った。ファンたちは多くの拍手でその挨拶に応えた。今回の試合に
応じてくれただけではなく、真剣に戦いに臨み、試合後の挨拶なども積極的に行う姿勢はとても
美しかった。
しかし、その場にサムライジャパンの戦士は誰もいなかった。早々にベンチ裏に引き上げてしま
っていた。とても寂しい思いになった。また試合後に秋山監督は「ほとんどサインを出さなかった
が、選手たちが持ち味を発揮してくれた。日本を代表する投手陣が集まっているので、当然の
結果じゃないかと思う」とコメント。サインを出さずとも選手たちが力を発揮し、打者は打ち、投手
は抑えてくれた、という意図での発言であろう。そう思いたい。しかし、「当然」という言葉では誤解
を生んでしまう。このような点は少々残念であった。
シーズンが始まるにあたり、スポーツマンシップを持って最強を競いあってほしいものである。
（編集担当：白鳥優）
サーチナ 2012/03/12
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