11/11/19 14:03:34.13 fv9dvYoN
＜海さち山さち＞鹿児島市 黒豚 特別な愛情ですくすく
豚ほど人間のために尽くしながら、マイナスイメージを持たれている動物はいない。国内では九百万頭が食肉用として
飼われ、人々の食生活を支えている。
鹿児島市岡之原町の桜島を望む丘陵地に、「特別な愛情」で満たされた豚舎がある。社会福祉法人「ゆうかり」が営み、
黒豚約百頭がすくすく育っている。
朝の餌やりが始まった。「ブヒッ、ブヒッー」。甲高い鳴き声が響き、豚たちの興奮が一気に高まる。世話をするのは、
同法人が運営する「ゆうかり学園」に通う知的障害のある人たち。二十一歳から七十歳までの十四人が担当だ。
シャベルでパンくずを与えると、一斉に群がり、押し合いへし合いの大混乱。
豚舎の隅では、生まれたばかりの子豚に授乳が行われていた。母豚がゆっくりと横たわると乳首の争奪戦に。力の強い豚が
乳の良く出る乳首を勝ち取り、きょうだいの中に序列も生まれる。
一息ついて、園生たちは、豚舎の掃除に取りかかった。かき集めたふん尿を一輪車で運び出し、別の場所で堆肥にする。
稲わらが柵の中にまかれ、豚たちは気持ちよさそうに寝転がった。
「豚はきれい好き。人間と一緒」と園生の帖佐（ちょうさ）茂治さん（５４）。みんな豚が大好き。優しくなでたり抱いたり。
顔を近づけ過ぎて、大きな鼻と「チュー」してしまうこともある。
学園開設当初の一九六八年に、施設で出た残飯を捨てるのがもったいなくて豚に食べさせたことが畜産の始まり。
その後、学園の職員が黒豚の繁殖や肥育の技術を学び、動物好きの園生がかわいがった。県の優良種豚飼育場として認められ、
現在では精肉のほか、ソーセージやギョーザの加工・販売も行う。豚たちは園生に貴重な就労の場を与えた。
以下省略
URLﾘﾝｸ(www.chunichi.co.jp)
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