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世耕経産相が美浜原発視察 再稼働、地元の理解が重要
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2019年4月28日、中日新聞、CYUNICHI Web
世耕弘成経済産業相は二十七日、運転開始から四十年を超えた原発の延長運転を目指して安全対策工事を進めている関西電力美浜原発３号機（美浜町）を視察した。視察後の会見で「再稼働には地元の皆さんの理解が極めて重要で、丁寧に取り組む」と強調した。
世耕氏は二〇一七年に県内の大飯、高浜の両原発を視察したが、美浜は初めて。関電の岩根茂樹社長らが同行し、原子炉格納容器を覆う外部遮蔽（しゃへい）壁の補強工事や、事故時の指揮所となる緊急時対策所の建設状況を見て回った。
美浜３号機の安全対策工事は二〇二〇年七月に完成する予定だが、テロ対策の「特定重大事故等対処施設」（特重施設）の完成が期限の二一年十月に間に合わず、再稼働しても一年余りで運転停止となる可能性が出ている。これについて世耕氏は「原子力規制委員会の判断することでありコメントは控えたい」と述べるにとどめた。
県との連携では、二十三日に就任した杉本達治知事と早期に面会することで合意しているとし「できるだけ早く会い、しっかりコミュニケーションを取っていきたい」と述べた。
世耕氏は視察後、福井市内で中小企業三団体と人手不足の問題などについて意見交換した。
（今井智文）