07/03/24 03:50:59 ezFWwf4I
敵を倒して、それが正しいか悩む主人公と、その時だけ協力した悪い博士の話
主「ねえ、博士。正義や悪ってなんなんでしょう?
俺のやったことは正義なのか、それとも悪なんでしょうか。」
博「ああ、そりゃあ簡単なことじゃ。
「正義」の反対はなんじゃな?」
主「悪じゃないんですか?」
博「悪の反対は善、善の反対は悪じゃ。
「正義」の反対は、別の「正義」、あるいは「慈悲・寛容」なんじゃよ。」
主「え?」
博「正義とは、人の従わねばならん道理を言う。
「正義を行う」となれば道理を守らせる、ということにもなる。」
主「それはいいことなんですか?」
博「もちろん、必要なことじゃよ。
問題は道理が一つでないことじゃ。
「殺すな、奪うな」までは、ほとんどの思想で共通じゃがな、その先はバラバラじゃ。
「男女は平等」かもしれんし、「女性は守るべきもの」かもしれん。
「どんな命令でも忠実」が正義なら「悪い命令に逆らう」のもまた正義。」
主「じゃあ、なにが正しいんですか?」
博「みんな正しいんじゃよ。
道理に関する限り、正しい事は一つと限らないんじゃ。」