09/12/06 12:11:12 COwCJCLl0
行政刷新会議の事業仕分けは、2010年度予算の概算要求から、赤字のローカル鉄道と
路線バスの補助金カットを打ち出した。県内各社は運行に支障が出かねないと、
要求通り予算化するよう切望している。
長崎、佐賀両県を結ぶ第三セクター、松浦鉄道(MR、佐世保市)は来年度、
車両とレールの更新に使う約4億円のうち、3分の1に国の補助を充てる計画だった。
ところが、事業仕分けは、こうした安全運行に必要な施設整備の補助(概算要求24億円)を
10%程度削減すると判定。これだとMRは1千万円以上の負担増になる可能性もあるだけに、
吉武一彦社長は「三セクはどこも赤字で苦しい。現行の補助を維持してほしい」と訴える。
島原鉄道(島原市)も「企業負担が増し、経営に影響が出る可能性がある。ほかの鉄道事業者と連携し、
削減しないよう働き掛けを強めたい」とする。
島鉄は路線バスも運行しているが、事業仕分けでは路線バスの車両購入費補助(概算要求10億円)が
廃止と判定され、ダブルパンチに。来年度、バリアフリー対応の低床バス2台を購入する予定だった。
担当者は「本当に補助がなくなれば、購入を考え直さなければならない。中古の低床バスはまだ
出回っていない。車両を更新せずに事業を継続するのは難しい」と頭を抱えた。
県によると、バスの同費補助は国と県が折半で支給。県内では09年度、4社が計6両を購入する。
県は「国の補助分まで県は負担できない」としている。
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