18/10/31 15:07:32.35 tNQf1shz0.net
>>685
トクヴィルは、自分の生きた時代を、アリストクラシー(貴族制)からデモクラシーへの過渡期であると認識していた
トクヴィルはデモクラシーの支持者であったが、その将来への不安感も抱いていた
その不安は多岐に渡るが、最も象徴的であるのは、デモクラシーの平等理念によって、個人が均質化していくことへの懸念
バークも同様の懸念を示しているが、個人が均質化された社会では、むしろ個人が消滅し、統計上の概念(統計学もこの時代に生まれた)に成り下がっていく
これは人間の尊厳を脅かす脅威であり、この時代の知識人が、大なり小なり共通して抱えていた情念であった
後に、「アトム化」と呼ばれる上記の現象は、自らデモクラシーを破壊するに至る
アトム化を抑制するのは、社会と個人の間に属する、association(≒中間団体)であると、トクヴィルは論じている
もし中間団体が機能しなければ、「