17/01/05 20:43:54.77 H+cnGyv1.net
>>48
その資料はいまいちな部分がありますね
問題点としてはr=0.2~0.5という仮定にあります
r=ΔIL/Ioutであることがとても重要であり本質とも言えます。
つまり、0.2~0.5で固定にするということは、Ioutが小さいほど
インダクタのリプル電流ΔILの目標値を小さい値にすることと等価です
これが小さなIout領域でL値が大きく算出されてしまう要因です。
では、適切なΔILはどうすればよいでしょうか?というお話になります。
結論から言うと、そのDCDCコンバータICが扱うことのできる「スイッチ電流」
の上限値が出力電流平均値Iout+ΔILよりも大きければよいということになります。
なので、上記Lの式のrをΔIL/Ioutで置き換えてしまったほうが本質的な
設計に使える式となり、
L=((VIN-VOUT)×VOUT)÷(VIN×fSW×ΔIL)
となります。
あとは、ΔILをIoutの何%かを決めてやれば適切なL値が求まります。
電流リプルΔILを小さくしたければL値は大きくする必要がありますし、
その逆であればL値は小さくて済みます。
ΔIL値の目安は上述の通り、Iout+ΔILがスイッチ電流の上限値を超えない範囲で
設定しましょう!